股関節痛
歩いていたり座っていたりすると股関節(お尻)が痛むことがあります。
股関節が悪いと痛み以外にあぐらをかけない、足を閉じたまましゃがめない、靴下を立ったままはけない、長時間歩けない、座っていると腰や股関節が痛くなってくるなどの症状が出てきます。
重症になると足にしびれが出てきてしまうこともあります。
◆仕組み◆
お尻には大殿筋、中殿筋、小殿筋という3つの大きな筋肉がありますが、全てが股関節にくっついています。
これらの筋肉が硬くなると股関節を引っ張り、痛みがでるのです。
特に中殿筋と小殿筋が硬くなりやすいです。
お尻の筋肉は股関節から腸骨にくっついているのですが、この腸骨を腰骨と言うことがあるので、
お尻の筋肉が硬くなっているのにそこを腰だと勘違いして腰が痛いと言って来院される方もいます。
なので普段腰痛があると感じている方でも座っていると痛くなってくるなどの症状があればお尻の筋肉が硬くなっています。
お尻には他にも筋肉がたくさんあり、筋肉と筋肉の間を太い神経が走っていたりするので
その筋肉が硬くなると神経を圧迫し足に痛みやしびれが広がってしまいます。
足にしびれが出始めると坐骨神経痛や外側大腿皮神経痛という病名がつきます。
◆治療方法◆
お尻の筋肉は厚いので深く鍼を刺す必要があります。
股関節から筋肉に沿って扇状に鍼を刺していきます。
だいたいは腰痛も持っていることが多いので腰の治療も一緒にしていきます。
足に痺れがでているとかなりの重症ということになり、症状の出ている足にも治療をしていきます。
完治まで3ヶ月以上かかることもあります。
◆治療後の経過◆
20代の方だと治りが早く10回程度で完治しますが
50代を超えると半年程と、治療するごとに痛みは減っていきますが完治するまでの回数が多くなってきます。
足に痺れが出ている場合は重症なので完治まで3ヶ月以上かかることもあります。
普通の鍼で治療してもあまり効果がなかったり、すぐ戻ってしまうなどかなり硬くなっている人の場合は特殊鍼を使用します。
お尻の筋肉が硬くなってしまう原因は
・長時間同じ姿勢で動かない
・普段坂道や階段が多い、趣味で登山をするなど筋肉を酷使している
の2つがほとんどなので、当てはまる場合は改善していただきます。
お仕事などでどうしても長時間同じ姿勢をしなくてはいけない場合は20~30分に一度立ち上がるなどして筋肉を動かすようにすると再発防止になります。